POP広告の効果的なデザインと作り方とは?

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皆さんは広告と聞くと、どのようなものを思い浮かべますか?

ここで挙がってくるものは恐らくポスターやチラシ、テレビ・ラジオのCM、TwitterやInstagramなどのSNSでの広告などを思い浮かべるのではないでしょうか?

 

最近は本当にデジタルな広告が増えてきましたよね。

ですが実はアナログな広告だって負けていないのです。

それがずばりPOP広告です。

 

そこで今回は「POP広告の効果的なデザインと作り方とは?」というテーマでお話していきます。

 

ちなみに他の媒体での集客方法を知りたい方は、こちらをご覧ください。

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POP広告とは?

 

そもそも皆さんPOP広告とはどういったものかご存知でしょうか?

意外にこれは言われてピンとくる人と、ピンとこない人に分かれると思います。

 

まずPOP広告の”POP”とは「Point of purchase advertising」の頭文字を取ったものです。

 

POP広告とは簡単に言うと、お店に貼ってある値段や商品説明が書かれたもののことを言います。

そうやって言われると何となく想像がついたのではないでしょうか?

ちなみに私は薬局でよく見かける気がします。

 

これらのPOPは販売元の会社の手助けの役割をしています。

販売員が1人1人その場にいて、説明するなんてことは出来ませんからね。

 

ですからその代わりに商品について詳しく紹介しているのがPOP広告なのです。

 

 

どのくらいの効果があるの?

 

そんな販売会社を後押ししているPOP広告ですが…

一体どのくらいの効果があるのか?

 

例えばあなたが新しいシャンプーを買おうとするとします。

毛先のダメージに悩んでいたので、それを改善できるものを探していると…

「毛先のダメージを改善!」

といったものが何個かあったらどれにすべきか迷いますよね。

 

そんなときに、

「毛先のダメージに悩んでいた人の98%が絶賛!傷んでいた髪がサラサラに!」

なんて書いてあったらどうでしょうか?

 

あくまでこれは例ですが、こんなに多くの人が良いって言っているんだ!

となりませんか?

すると少しは買おうという気になると思います。

 

さらに手書きでPOPが書かれていたら…

サプリなど少しためらってしまうような商品も、壁が少し低くなったように感じませんか?

むしろどこか親近感が湧く気さえしますよね。

 

それだけではなく、お店の雰囲気作りとしての役割も担ってくれます。

一見質素に見えていたお店も、POPがあるだけでどこか温かみが出てくるのでお勧めです。

 

ただしあまり多く貼ってしまうと、ごちゃごちゃした印象を与えてしまうので注意しましょう。

 

POP広告で成功している実例

 

さて、今度はPOP広告を使って大成功している実例をご紹介します。

何となく想像がつく方もいるのではないでしょうか?

 

その実例とはずばり「ドン・キホーテ」です。

想像がつかなかった方も聞いて納得したのではないかと思います。

 

ではなぜドン・キホーテではPOPが名物になったのでしょうか?

 

創業者である安田氏はドン・キホーテ設立前、「泥棒市場」を創業していました。

多くの商品を仕入れていましたが、あまりに量が多く収まりきらなかったそうです。

そこで商品を積み上げて見えない商品の説明をするためにPOPをそこかしこに貼ったのが、ドンキのPOP広告の始まりなんですね。

 

つまり意図せず生まれた偶然の賜物というわけです。

それが今へと繋がっているからすごいですよね。

 

そしてドン・キホーテには「POPライター」という職業があります。

店内に貼られている数々のPOPはこのPOPライターの方が手書きで書かれているのです。

 

また「ドンキ文字」というものも存在しています。

この文字は、丸くて立体感があるのが特徴です。

 

実は私も一度高校生の頃に職場体験でドン・キホーテへ行き、POPを書く体験をさせて頂いたことがあります。

 

ですがなかなかお店に貼ってある通りの文字にはなりませんでした…

さらにその商品に合ったイラストも描かなければいけなかったので、苦戦をした覚えがあります。

 

そうやって考えてみると奥が深いですよね。

この特徴的なPOPも、ドン・キホーテの認知度を上げている要因ということを理解して頂けたのではないでしょうか?

 

POP広告の作り方って?

 

手書き

 

POP広告の作り方として、もっともポピュラーなのが手書きです。

上記で挙げた、薬局やドン・キホーテも手書きですよね。

 

私のおすすめもやはり手書きです。

なぜかというと、手書きで書いた方がPOPに温かみが出るからです。

 

先ほどサプリの例でお話した通り、商品の壁が低くなります。

少し堅苦しいイメージのサプリ…

デザインにもよりますが、これをまたパソコンの文字で打つと結局はただの商品説明になるということもあり得ます。

 

それが手書きで書いてあれば、そのお店の店員さんもおすすめ!

という位置づけに入るので、どこか親近感が湧いてきます。

 

また、周りにイラストを付けると効果的です。

いくら手書きとはいえ、文字だけでは寂しいですよね。

 

もし文字だけの場合でも、少しカラフルにすると良いでしょう。

ちなみに、多少ごちゃごちゃしていても大丈夫です!

 

PowerPoint

 

続いてはPowerPointでの作成方法です。

 

「正直絵が下手だから手書きはちょっと…」

という方はPowerPointなど、パソコンを使って作成することをおすすめします。

 

PowerPointは手書きとは違い、写真などを入れることができます。

また、手書き風のイラストをネットから拾ってくることも可能です。

そのため手書きに近いものを作成することができます。

※ただし、ネットから拾ってくる場合はフリー素材を使うようにしましょう。

 

さらにPowerPoint内には図形というツールがあります。

このツール内にはその名の通り、ハートや星など多くの種類の図形が入っています。

特に図形内には様々な吹き出しが入っているので、ぜひ活用してみましょう。

 

また、デザインを簡単に変えられるというのも特徴の1つです。

手書きで書いた場合、ペンで書いてしまうと修正がききませんよね。

 

パソコンを使った場合は素材を足したり引いたりすることができるので、納得がいかなくても安心です。

 

Excel

 

こちらもPowerPointと同様に図形というツールがありますので、そこから長方形を選択。

印刷するサイズに合わせてくださいね。

 

次に色を選択し、文字を入れていきます。

文字を入れる時は挿入からテキストを選択。

そこからワードアートを選びましょう。

 

ワードアートでは色や影、角度などの設定ができます。

要は「立体感などを出すのにもってこいのツール」ということですね。

 

さらに書式からは影や反射、さらに文字を変形させることができるので一度試してみてください。

また、グラフを入れたい場合はExcelを使うことをおすすめします。

 

Illustrator

 

少しハイクオリティなものを作りたい!

と言ったときにおすすめなのがIllustratorです。

 

ただし、Illustratorを使い慣れていない人には少し難しいかもしれません。

このツールは、使いこなせばパソコンでできることはもちろん、手書きのようにも作成することができます。

ですから手書きの場合に、せっかく文字は上手に書けたのにレイアウトが微妙…

 

なんて時にも文字はそのままに、レイアウトだけ変更も可能なのでPOPを作るのにかなり向いているツールだと言えます。

 

ちなみに初心者の方で、背景を消したいけど消せない…

という方はPowerPointで消して、コピペで貼るということもできます。

 

より完成度の高いものを作ろうと思うなら、Illustratorはかなりおすすめです。

 

効果的なデザイン

 

当たり前ですが、POPは文字だけではいけません。

文字だけになってしまっては、商品の裏に書いてある説明と変わりませんよね。

それだと作る時間や労力を無駄にしてしまうことになります。

そこで重要視されるのがデザインです。

 

例えば季節ものの商品であれば、

 

春 → 桜、入学、お団子…

夏 → 海、かき氷、あみ

秋 → 満月、焼き芋、落ち葉

冬 → 雪・雪だるま、こたつ、みかん

 

などを文字の横に盛り込んでみましょう。

また、イベント関連の商品ならそれに関連したものを入れてみると良いですね。

 

お正月 → 鏡餅

ひな祭り → 三色団子

こどもの日 → こいのぼり

七夕 → 織姫、彦星

ハロウィン → カボチャ

クリスマス → サンタさん、クリスマスツリー、プレゼント

 

…などがあります。

これらを入れることによって、もうすぐクリスマスだし…

といったように、購買意欲を促すことができるのです。

きっと皆さんもイベントがあれば、それに関連した商品を買うのではないでしょうか?

 

さらにPOPは色も重要になってきます。

色は商品を連想させる重要な役割になりますから、色選びも慎重に行っていきましょう。

 

まず商品が安くなっている際は、赤や黄色が使われることが多いです。

特に赤色はよく使われています。

 

皆さんも値引きされている際の札を思い出してみてください。

そのほとんどの文字が赤色で書かれていませんか?

 

赤は一般的に「攻撃的」な色とされています。

米ヴァージニア大学のラジェシュ・バグチ氏らの実験によると、赤色が誘発する攻撃性は支払い意欲にも影響を及ぼすとの結果が出ているそうです。

オークションにおいて背景を赤にした際、他の購入希望者に競り勝って「購入したい」「商品を手に入れよう」という心理や購買意欲も強まっていったのです。

 

さらに赤文字で書かれているものは「赤字」を連想させ、無意識に買ったら得だという心理を働かせています。

 

また上記でも書いたように、行事を連想させる際に色を変えていかなければなりません。

 

ハロウィンであれば毎回、紫やオレンジ。

クリスマスなら赤や緑をよく見かけますよね。

これらは、より季節感を出すために演出された色たちなのです。

 

そしてPOP内で目立たせたい部分を強調することがコツです。

商品を買ってもらうには当然、商品の存在を知ってもらわないといけませんよね。

そのためにはやはり、POPはお客さんが見た際に印象に残るものでないといけません。

 

文字を強調させるポイントは、

 

・大きく書く

・太文字にする

・赤色で書く

・とがった吹き出しを付ける

 

といったようにすると良いでしょう。

ただし、他の部分との余白はしっかりと取らなければいけません。

なんてったって文字が見えないと意味がありませんからね。

 

ですから全体のバランスを考えつつ、文字を強調するようにしましょう。

 

まとめ

 

いかがでしょうか?

普段何気なくお店に貼ってあるPOPも、実はかなり効果的なのです。

そして、かなり奥が深いものだということがわかっていただけたのではないでしょうか?

 

改めて手書きで書くことをおすすめしますが、やはり手書きはなかなか難しいです。

ですがパソコンを使えば、様々なテキストを駆使することができます。

特にPowerPointは操作がそこまで難しくないので、ぜひ一度試してみてください。

 

慣れてきたら、自分なりのPOPも探してみてくださいね。

 

 

 

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